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ブログ

「選択」について

 人は日々、意識的にも無意識的にもたくさんの「選択」をしています。  「この服にはどの靴下が合うかな?」「うどんかそば、どっちにしようかな?」など日常的な選択から、「どの部活に入ろうかな」「就職するか、進学するか…」など、比較的大きな選択まで、その内容は様々です。 また、「自分以外が関わる選択」もあると思います。例えば、「悩みを相談したいけど誰に相談しよう」「子どものためになるのはどっちだろう」など、があるかもしれません。特に、自分以外の誰かが関わる選択になると、より悩んだり考えたりすることが多いのではないでしょうか。  「悩んだり、考えたり」と「選択」は、密接な関係なのかもしれません。“それ”を選択するために悩んだり考えたりする時間が、とても楽しい!ワクワクする!ということももちろんあることでしょう。しかし、どうするのが正しいの?もう考えたくない!など、しんどくなる選択もあると思います。  一般に、心身のエネルギーが低下しているときなどは大きな選択は、避けた方がよい、と言われています。エネルギーが減っている状態で選択したものによって、後々の自分が苦しくなってしまうこともあるかもしれませんし、「選択」でエネルギーを使うことで、さらにしんどくなってしまうかもしれません。後々の自分と今の自分を守るために、「きついときは特に、大きな選択は控えよう」ということでしょう。  しかし、そうは言っても「そんなの、避けようのない時もある!」「選択を控えるってどういうこと?」とも思われるかもしれませんね。 そこで今回は(前置きが少し長くなりましたが)、少しでも生きやすくなるために、「選択」に関する作戦を2つ、提案したいと思います。 ①事前に決めておけることはある?  例えば、次の日の朝ごはんや服、おおまかな予定、などがあるのではないでしょうか。「急に出会う選択」や「重要な選択」以外のものは意外と決めておけるものも多いかもしれません。かのスティーブ・ジョブズがいつも、黒のトップスにジーパンというスタイルだったのも、「洋服を選ぶことに悩みたくない」というのが理由だったと言われています。“ジョブズにとっては”洋服を選ぶことが負担で、他のことに頭や心を使いたかったのかもしれませんね。また、どんなに小さいと思われることでも、決めていたこと(今日も黒いトップスにジーパンスタイル!)ができると、安心感や自信につながるかもしれません。もちろん、生活にはイレギュラーもありますから、決めていたことができなくてもあまり落ち込まないでください。あくまで、“少しでも生きやすく”が目的です。「決めていたことができないとすごく落ち込みそう」という方は、ほんの小さいことから決めてみるのも良いと思いますし、これをやらないのもアリだと思います。 ②悩んだ時、どうする?  そのことについて調べたり、紙に書きだして落ち着いたり、など何かに悩んだ時の対処法は人によって様々だと思います。悩み事を抱えて、視界が真っ暗になっている時に「この対処法がいいかも」「いや、今の自分にはこれがベストかな?」など考える余裕はないのではないでしょうか?そのため、悩みを抱えた時の対処法をエネルギーがあるときに考えておくことは大切だと思います。いくつか考えておくことでそれらがお守りのような存在になるかもしれません。また、それらを目につくところに貼ったり、スマホにメモしたりすることで、悩みで真っ暗な状態から抜け出すヒントになるかもしれません。例えば、悩んでいてしんどい状態のときに10個の対処法を調べたとしても、その中から何か試してみようというエネルギーがないかもしれません。しかし、あらかじめ自分に合う5個の対処法を選択していたとすれば…。少し楽な気がしませんか?  ここでは「選択」に関する2つの提案をしてみました。よかったら、気が向いたときにでも試してみてください。この中の何かがお役に立てれば嬉しいです。