幸せホルモンとは「喜び・楽しみ・やる気」に影響を与えるホルモンのことで、①セロトニン②オキシトシン③ドパミンの3種類があります。
【セロトニン:心と身体の健康ホルモン】
セロトニンは心のバランスを整えてくれる神経伝達物質で、感情のコントロールや、精神を安定させる働きがあります。分泌されると幸せな気分を感じやすくなるために「幸せホルモン」と呼ばれています。セロトニンは年齢と共に減少しますが、最も分泌に悪影響を与えることはストレスです。では、セロトニンはどうすれば増えるのでしょうか。
- 日光を浴びる:起床したらカーテンを開け朝日を浴びましょう
- 朝食をとる:肉や魚、大豆製品や乳製品などのタンパク質を摂取しましょう
- 一定のリズムの運動:ウォーキングやヨガなど15~20分程度の運動(30分以上行っても効果は同じ)
*朝食でヨーグルトやチーズ、納豆やお味噌汁を摂取し、太陽を浴びながら15分程度。ウォーキングをすることで、セロトニンの分泌が促されます。
【オキシトシン:愛・つながりのホルモン】
赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うとオキシトシンが分泌され、母乳が出ることから、愛情ホルモンや幸せホルモンと呼ばれるようになりました。今では、スキンシップでも分泌されることが分かっています。オキシトシンは幸福感ストレスの軽減や社交性を高める効果があると言われています。では、オキシトシンはどうすれば増えるのでしょうか。
- スキンシップを行う:配偶者やパートナーとのスキンシップに限らず、家族団らんの場面や友人との会食、ペットとのスキンシップでもオキシトシンは分泌されます
- 人にやさしくする
- 好きな香りでリラックスする
- セロトニンを増やすことでオキシトシンの効果も高まる
【ドパミン:成功・報酬の幸せホルモン】
快楽物質とも呼ばれ、目標を達成したり、褒められると分泌するホルモンで、やる気を出す時にも活躍します。また、仕事や勉強などに関係する情報を一時的に記憶する能力にも影響があると言われています。何かにチャレンジして褒められたことでドパミンが分泌されます。その時の快感を脳が記憶することで再び同じことをしたくなります。これがドパミンの効果ですが、ギャンブルで勝った時の快楽により、ドパミンが分泌されギャンブル依存症になることもあるので注意が必要です。では、ドパミンはどうすれば増えるのでしょうか。
- チーズなど乳製品や大豆製品、アーモンド、ナッツを摂取
- 達成しやすい小さな目標を立てる
- ご褒美を設定する
*幸せホルモンの中で最も大切なものは「セロトニン」です。セロトニンは心と体の健康に関するホルモンであり、次いで大切なものは「オキシトシン」です。愛情や人間関係、コミュニケーションなど「つながり」に関わるホルモンです。この2つの幸せホルモンによる幸福があってドパミンの効果があります。最近、イライラしたり集中力がないと感じたら、まずはセロトニンを増やしてみてはどうでしょうか。 |
<参考・引用文献>
土山 智也(2022). 先生、幸せホルモン増やしたいんです! 青山ライフ出版