やる気を出すには
皆さんは、「やる気が出ない」と思うことはあるでしょうか。
やる気が出ないと、やるべきことを先延ばしにしてしまうこともあると思います。
しかし、先延ばしにしてしまうと、すぐに行うよりも倍の時間とエネルギーが必要になってしまうという説(これを「エメットの法則」と言います。)があります。
そこで今回は、先延ばしにせずにやる気を出す方法を3つ紹介したいと思います。
1つ目は、「行動」の「理由(動機)」を考えることです。つまり、「なぜその行動をしたいのか」を考えることでやる気を出すことができます。
例えば、勉強をするなら、「試験に合格したいから」「仕事に役立てたいから」などがあります。「理由」はなんでも良いので考えてみてください。
この時、具体的な理由を考えるとよりやる気が高まります。例えば、「年収1000万稼げるようになりたい」なら、なぜ「1000万」なのかを考えてみましょう。
2つ目は、行動の内容を「小さく」設定することです。心理学者のバンデューラは、目標とする行動ができそうだという「効力予期」が行動を起こすきっかけになるとしています。例えば、「間食を減らしたい」なら、ご自身が減らせそうな量を考えて、「昨日より5%だけ減らす」などと考えると達成しやすいかもしれません。
このように、ご自身が絶対にできると思われる量を考えて調整してみると、やる気に繋がると考えられます。
3つ目は、「何でもよいので行動してみる」という方法があります。「やる気が出ないのにどうやって行動したら良いのか?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。しかし、やってみるうちにやる気が出ることがあります。
例えば、「会社に行きたくない…」とベッドから出られないことがあるとします。その時に、ただ「ベッドから立ち上がる」だけなら、できるかもしれません。
他にも、背伸びをしたり、歩き回ったりしてみると、やる気が出ると考えられます。
今回は「やる気を出す方法」についてお話しました。ご自身に合う方法を試してみてください。この内容が少しでもお役に立てれば幸いです。
引用・参考文献
・池辺さやか・三國牧子(2014).自己効力感研究の現状と今後の可能性.九州産業大学国際文化学部紀要,57,159-174.
・川野泰周・恩田勲(2024).『クヨクヨしない すぐやる人になる「心の勢い」の作り方』.東洋経済新報社,30-31.
・清田予紀(2016).『人間心理のふしぎがわかる本』.株式会社三笠書房,210-211.
・ゆうきゆう(2021).『才能も気力もないけど、やりたいことをぜんぶ実現する方法』.
株式会社三笠書房,60-71.