自分のダメなところにばかり目がいってしまい、不安を感じた経験はありませんか?
このような経験のときには、自分自身で苦しい状況を必死に受け止めようと頑張り、 心のエネルギーが減ってしまっている状態かもしれません。そんなときは、物事を見る角度を変えることも必要です。
そこで、物事の見方や捉え方を変える方法として『リフレーミング』というものがあります。
◎リフレーミングとは?
物事の見方や捉え方を変える方法で、ネガティブな考え方を中立的、あるいはポジティブな方向に変化させることを目指します。 これは、ストレスの対処法としても用いられます。
たとえば、コップ半分に水が入っているのを見たときにどう捉えますか?
➀コップに水がもう半分しかない
②コップに水がまだ半分もある
このように、同じ状態でも人それぞれに見方や捉え方があります。そして、その見方や捉え方によって、気持ちは前向きにも後ろ向きにもなります。
自分のダメなところばかりに目がいってしまい、不安を感じる方は、自分のよいところを考えてみるといいかもしれません。どんなに小さなことでも構いません。
また、自分がダメだと思っている部分は、本当にダメな部分とは限りません。
例えば、「私は神経質で臆病者だからダメだ」と思っている人は、「何事も慎重に物事を考える人」ということにもなります。自分がダメだと思っている部分も、別の角度から見てみましょう。
よいところがない人は誰ひとりとしていません。誰もが素敵なところを必ず持っています。自分が自分らしく過ごすために、自分のよいところに目を向けてみてください。
参考文献
・浅井伸彦・松本健輔・坂本真佐哉(2021).はじめての家族療法-クライエントとその関係者を支援するすべての人へ―北大路書店
・柴田題寛・木須千明・安川禎亮(2020)イラスト版13歳からのメンタルケア.合同出版